カテゴリー別アーカイブ: 自転車

LARS ツイッターインタビュー

今週は予約で入荷まちになっていたLARSのメッセンジャーバッグが入荷したので早速アップしました。
そして、ディレクターの池田さんにブランドについてTwitter上でインタビューを行いましたのでご紹介します。池田さんのアカウントは
@LARSMESSENGERE です。普段から自転車にまつわることをいろいろつぶやいていますので、インタビューを読んでご興味を持たれた方は是非フォローしてください。

@connectedtokyo まずはじめにLARSはどんな経緯で始められたのか教えていただけますか。

@LARSMESSENGER LARSを始めたきっかけは自転車に乗りながらもオシャレが出来るバッグ、そして自転車に乗っていない人でもおしゃれに使えるバッグが街に無かったのがきっかけです。

@connectedtokyo パンフレットなどをみると自転車仲間が沢山いるように見えるのですが、どういった方々なのですか。

@LARSMESSENGER いろんな人がいます。グラフィックデザイナーやセレクトショップオーナーやレコードショップオーナーなど。みんなオシャレに敏感な人が多いですね。

@connectedtokyo 楽しそうですね。LARSはそんなお仲間の方達との共感から生まれてきたバッグといっていい面もあるのですね。

@LARSMESSENGER そうですね。大阪のピストバイクチームの728FIXEDGEARやメーカーのFUJIの方など、たくさんの仲間たちの意見もデザインに反映させています。


@connectedtokyo 728FIXEDGEARについて教えていただけますか。

@LARSMESSENGER 728の人達は大阪を中心にピストバイクを関西に広める為に作ったコミュニティです。大阪も心斎橋近辺の中心部から発信しているので関西のピストバイクブームの盛り上がりにも大きく影響しています。

@connectedtokyo 728Fixedbikeとのコラボラインはコアな自転者乗りを意識しているという事になる訳ですね。

@LARSMESSENGER 意識は半分くらいですね。やはり自転車に乗らない方でも・・・というのがコンセプトですのでファッション性は一番に考えています。自転車乗りだけでなく普通の方にも持って頂きたいという思いでデザインしております。

@connectedtokyo 728とのコラボモデルが最近ドラマでつかわれたんですよね?

@LARSMESSENGER はい。上戸彩ちゃん主演のドラマ「絶対零度」にてその上戸彩ちゃんがヒッコリー柄のメッセンジャー着用してくれていました。
それと、7/13スタートの佐々木希ちゃん主演「土俵ガール」にて中村倫也くんが別のメッセンジャーバッグを着用予定です。さらにまだ発表できませんが別ドラマでも着用されるかもしれません。

@connectedtokyo すごいすごい。それって自転車がらみのドラマが増えてるということなんですか?

@LARSMESSENGER そうではないです。ファッションというカテゴリーからのお話です。

@connectedtokyo でもそれだけ自転車がドラマのシーンとして登場する機会が増えてるんだからスゴいですね。

@LARSMESSENGER そうですね。いまやメッセンジャーバッグという言葉はみんなが知っているほどになっておりますので。自転車業界ももっと広まっていくと感じています。

LARS商品ページはこちらから

KEEN 取扱開始 アウトドアというひとつのコミュニティ

今週からコネクテッド久々のシューズブランドKEENが入荷しましたのでご案内をさせてください。

KEENをはじめてみようと思い立ったのは、バイシクルマガジンの編集長の石川さんのアドバイスからです。
「靴ならKEENはいいブランドなんだよ。今年から自転車に特化したラインも始めるからちょうどいいよ。」

そんな一言をヒントに代理店の担当者に会ってみたところ、KEENはとても素敵なコンセプトを抱いていることがわかりました。
そのコンセプトは「ハイブリッドライフ」です。

世界中のさまざまな場所で人々は「何かを変えるための方法」を探しています。
創造し、楽しみ、気づかい、そして何かを変えていく方法を。
「自分にできること」についてビジョンやあらゆる可能性を創造し、表現するために。。。
たとえば「アウトドアは屋根の無い場所すべて」と考えてみます。
そうすればアウトドアを、誰でも参加できるひとつのコミュニティとして考えられるでしょう。
また、自然環境を気づかい、社会へ貢献する「今までとは違う何かを変える事」が見つかるはずです。

創造し、楽しみ、気づかう、それは一つの生き方。
私達はそれをハイブリッドライフと呼んでいます。(KEEN ウエブサイトより)

とても素敵なコンセプトだと思いますが、私が共感したのは日本でKEENを展開する方々がこのコンセプトに息を吹き込むさまざまなアクションを起こしているという部分です。

<一般参加のダートラン>
KEENのアメリカ本社のスタッフが、KEEN愛好者達と多摩川のダートを走る企画が行われており、この模様は動画が公開されたり、19日に発売になったばかりのバイシクルマガジン最新号で記事になっています。また、Everywareの金子さんが参加して体験記をブログにアップしています。

<アーティストとのコラボレーション >
また、以前にコネクテッドで美しいハンドメイドのタイダイのTシャツを展開していたDEAD DYE(デッドダイ)のデザイナーの小上馬さんはサンダルでコラボモデルを発表して今年2年目を迎えています。
KEENは他にも農的なライフスタイルを提案するフリーペーパー88やミュージシャンの宮沢和文さん、仙台天文台などとコラボモデルを出しています。

<フェスティバルへの参加>
本拠地ポートランドで行われたSTAND FESTIVALではジャムバンドのDachamboが参加してハイブリッドライフを発信。コンセプトムービーを発表しています。

<NPOをサポート>
ホームレスの社会復帰を応援する雑誌であるTHE
BIG ISSUEをサポート
雑誌販売用のオリジナルバッグを作成。
その他の活動はブログでアップされています。

一つ一つのことが販売促進でもあるとは思うのですが、天下の伊藤忠商事が代理店として取り組む事業としては、手間がかかって効率という面では決してよくないやり方だと思うのです。こんなこまめな展開をするということは、ブランドとしてのコンセプトがよほど人から人へ共感を持って伝わっているに他なりません。
コネクテッドとしても「アウトドアというひとつのコミュニティ」という考え方に共感します。
そして自転車のある生活を楽しくし地球を大切にするライフスタイルを皆様とシェアするひとつの方法としてKEENを広めていきたいと思います。

まずは、快適な足元感覚からということで、まだの方はこれを機会に是非お試しくださいませ。

KEEN商品ページにすすむ

バイクツーワークデイ 6月4日全国開催

先週お伝えしたバイシクルエコロジージャパンの呼びかけで明日6月4日は全国6箇所で朝8時30分過ぎからバイカーズオアシスというテントが設置されて、自転車通勤の方を応援するというイベントが開催されます。

全国の開催場所はこちらになります。

私も明日は六本木会場に足を運んで一緒に応援します。
バイカーズオアシスではお立ち寄りいただいた方々にフェアトレードバナナや飲み物、アースデイマネーという地域通貨などをご提供します。
皆さんももし開催場所の近くを通りかかることがあるようでしたら、是非お立ち寄りくださいね。
そして今週はかわいいオリジナルのステッカーが上がってきましたのでこれもプレゼントします。このステッカーは、期間中はお店でも差し上げており、通販でもご注文の方に同封させていただいています。

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そして、先週にひきつづいてバイシクルエコロジージャパンの杉浦さんとのツイッターインタビューパート2もブログにアップしましたので、よろしければご覧ください。

バイシクルエコロジージャパン Twitter インタビュー2

先日の第一弾にひきつづきバイシクルエコロジージャパンの杉浦さんとのツイッターインタビュー第2弾です。ちょっと学習してハッシュタグをつけてやってみました。ハッシュタグは #BEJ でした。途中福岡や秋田の方も参加されて話しが弾みました。

@connectedtokyo 昨日おとといと@BEJapan
の杉浦さんにインタビューをしています。今日は見やすいようにハッシュタグ  #BEJ
をつけてやり取りをします。もし、よければいつでも突っ込みを入れて下さって構いませんのでよろしく御願いします。

@connectedtokyo バイシクルエコロジージャパンの活動においてモットーとしてるところがあればお聞かせください。

@BEJapan 活動のモットーは、なるべくイエスの精神で、愉しく、です。愉しく、とは、参加する人ももちろん、僕たちもどうやったら愉しく活動できるかを考えています。

@taisaku_sasaki RT @connectedtokyo
@BEJapan
ツイッター取材はじまりはじまり。

@connectedtokyo 先日お話ししたときに、活動される上ではまず相手をほめるところから始めようとおっしゃっていたのが印象に残りました。ほめあいの輪の広げたいというのは何をするにも自分的には基本だと思っているのでとても共感したんです。

@BEJapan そうですよね、褒められて嫌な気分に葉ならないですもんねw
取材した山手通りの整備については、いろいろな意見があると思います。それは健全だと思います。整備した側の生の声も聞きたいなぁと思い取材しました。大局的にみれば凄い一歩だと思うし、素直に褒め称えたいと思います。気を良くして整備も変わるかも(笑)。

@connectedtokyo えっ、どう変わるかもなんですか?

@BEJapan ただの希望です(笑)。でも役人さんは何かにつけ怒られたり叩かれたり、という印象だったんで。

@connectedtokyo 今週はバイク・ツー・ワークデイという事ですが、どんな内容か教えてもらえますか。

@BEJapan 期間内を通じて「自転車通勤をしてみよう!」と呼びかけをし、その人たちを応援するアクションです。

@connectedtokyo 今回は参加ショップを募って展開してるのが特徴ですよね。ウチも参加させていただきました。  http://ow.ly/1R33Z

@BEJapan ありがとうございます!自転車店やレストラン・カフェなど様々なショップさんたちのサポートと、全国のBEJメンバーが開催する「バイカーズオアシス」というブースを設置してド
リンクや軽食など無料で配る強力なサポートを行います。 バイクツーワークをNPOだけで2年やってみて、波及するにはもっと多くのサポートが必要と実感しました。今年は今週のほかに9月も開催します。

@connectedtokyo 5月30日(日)〜6月5日(土)が開催期間です。バイカーズオアシスというのはいつどこでやるのですか?

@trekfukuoka 福岡は6/4Fri開催です。

@connectedtokyo おっ、お疲れ様です。

@BEJapan 6月4日(金)全国一斉開催です。秋田・金沢・高松・福岡と東京で開催します。時間や詳細はこちらで。
http://bit.ly/aHgJtr

@connectedtokyo なるほどこれまでやってこられブース作りのことだったんですね。

@BEJapan  東京は、ノースフェイス原宿店前で6月4日(金)8:30-10:30まで。ドリンクとフェアトレードバナナ、アースデイマネーという地域通貨を200r
差し上げます。アンケートにもご協力下さい。

@connectedtokyo 自分も6月4日は東京で参加させていただきます。

@BEJapan よろしくお願いします!東京はあと1、2か所で準備しています。決定しだいお知らせしますが都内でも有名スポットでバイカーズオアシスを設置出来そうです!

@connectedtokyo あ、それは楽しみですね(^^ ところでフェアトレードバナナいいですね。

@BEJapan 「バランゴンバナン」というもので、先日のフェアトレードサイクリングで出会い、美味かったので今回初めて手配しました。
http://bit.ly/cZlMdZ

@connectedtokyo ええっ、今朝わが家でも食しましたよ!! おいしいですよね。そういえばツイッターでも横浜の方々がバイクツーワークに参加されるというツイートをお見かけしたことがありますよ。秋田でも開催されるんですか?@taisaku_sasaki
さん

@taisaku_sasaki 開催しますよ!お昼にブログ書きました http://bit.ly/bFjjnu

@connectedtokyo ありがとうございます。リスペクトです。こうして別チャンネルで繋がれるのも素敵ですね。フェアトレードバナナにしてもアースデイマネーにしてもきっかけは自転車だけど、そこからさりげなくサステナブルなライフスタイルを提案しているという点
もすばらしいですね。

@BEJapan ありがとうございます!今回も含め【自転車から広がる世界】ですね。

@connectedtokyo 多分この素敵な輪を広げていく為にも、リアルネットワークに加えてその内容をもっとPRできるといいと思います。地域通貨にしてもフェアトレードにしても
まだ解説が必要な段階だと思うけれど知ったら深まる。ツイッターやお店をどんどん活用していきたいですね。協力しますよ。

@BEJapan 今回の公開取材も声をかけていただき感謝します。いろいろ愉しくやりましょう!今後もよろしくお願いします。またボクらに興味をいただきた方は返信でも
DMでも、ご連絡くださいね。

@connectedtokyo こちらこそ有難うございました。いろいろと活動内容を教えていただいて夢が広がるアクションを起こされていることが伝わってきました。これからもよろしく
御願いします。ということで、3日間にわたってのお付き合いお疲れ様でした。

新ブランドEverywareインタビュー 

今週は新規取扱を始めたブランドEVERYWAREをご紹介します。
EVERYWAREは自転車のある生活をテーマに、それこそどこにでも(エブリウエア)使えそうで、どれも楽しげな雰囲気が漂うものを提案する新ブランドです。
細かな説明は抜きにして早速ディレクターの金子恵治さんのインタビューにうつりましょう。

◎金子さんの自転車との関わり方について教えていただけますか。

僕にとっての自転車は、プライベートから仕事に至るまで欠かす事のできないツールです。
そのぐらい生活の中に溶け込んでいます。まさに切っても切り離せないくらいの存在です。

◎金子さんがブランドを立ち上げることになったいきさつを教えていただけますか。

元々、洋服のバイヤーというお仕事をしていて、世界中のモノを見てきました。
その経験の中で行き着いたのが、デザインは機能的でなければならないという事。
本当に残っていくモノというのは、機能的でその中に美しさがある。
取って付けたようなデザインは後世に残っていかない。

そして、自転車に乗るというライフスタイルの中で、様々な不便に気づき、
特にバッグを背負うという行為には、とても違和感を感じました。
汗をかくし、とても疲れる。出来る事なら自転車に荷物を載せたい。しかもスタイリッシュに。
そして思いついたのがフレームバッグで、BAGJACKとのコラボレーションという形で実現できました。
そこがすべての始まりです。

◎Everyware はこれからどんなブランドにしたいとお考えですか。

本当に欲しいもの、必要なものをリリースにしていきたいので、 当然のように新作を作るペースはゆっくりとしています。
この便利な世の中ですから、大抵のモノは揃っています。
無理に作ろうとは思いません。
暮らしの中でフト気づいた瞬間がモノ作りの始まりなのです。
それはいつ、どのタイミングでくるのか分かりません。
期待されている方には申し訳ないのですが、 今後もマイペースに無理せず、自分も欲しい、みんなも欲しいものを提供していきたいと思っております。

◎自転車は今ブームになってる様にも見えますが、金子さんがこれから楽しみにしていることがあれば教えて下さい。

自転車は一時的なブームではないでしょうね。
時代背景からも必ず定着し、更に発展していくと思います。
これからの楽しみといえば、もっと多様化して欲しいなと思います。
通勤するのも、荷物を運ぶのも、遊びに行くのも自転車があれば大抵のことは何でも出来ます。可能性は無限大です。
みんなもっと自由に、そして楽しく、発想豊かに自転車ライフを満喫してもらいたいですね。
今現在、僕は相当楽しんでいます。今後もやりたいことは無限大です。

STEM DESIGN 新規取扱インタビュー

今週は新規取り扱いブランドしてSTEM
DESIGN
をご紹介いたします。
STEM DESIGNは私流の捉え方では自然素材を生かし、どちらかというとクラシックなスタイルで快適な自転車ライフを提案するブランド
という感じになりましょうか。上質感、シルエットの美しさ、どのアイテムも非常に丁寧な仕上げと所有するものの満足感をとことん重視したブランディングがすばらしく、今シーズンよりようやく取り扱いさせていただく事ととなりました。
ということでデザイナーである栃原さんにインタビューをお願いしました。

◎栃原さんがSTEMデザインを始められたときの状況を教えていただけますか。

栃原:2002年にデザイン/パターン会社として独立起業し、以前から独立したときには自分のブランドを持とうと思っていました。
そのときにはファッションとして常にコレクションを発表するようなブランドではなくステンカラーコートやピーコートの様に後世まで残るような服作りを目指したブランドにしようと思いました。
そこできちんとしたコンセプトと他にないジャンルである事をテーマに考えました。
独立当時から自転車で取引先と打ち合わせやパターンの納品をしていました。
そのときにはレースジャージでもなくスポーツ系なウェアーを着ていない普段着でしたのでもう少し自転車に乗りやすいパターンに
直したらいいのでは・・・と常日頃から思っていたので自転車をコンセプトに捕らえたカジュアルウェアーは面白いのかな、と思い、2003
年にサンプルを作って自転車店に営業に回りました。

◎栃原さんは今までどんなお仕事をされてきた方なのか簡単な自己紹介をしていただけますか。

DCブランド/アトリエサブのメンズ企画・パターンナーとして8年間。
株式会社SANEI INTERNATIONALのゴルフウェアーブランド パーリーゲイツのパターンナーとして3年
同社のメンズブランド abxのパタンナーとして3年間所属。
その後2002年に独立し、現在は大手セレクトショップやメーカーのパターンやマスターマインドさんのパターンも手伝わせていただいております。

◎STEM DESIGNはパタンナー業と並行して行われているということで、パターンやシルエットこだわった服作りがひとつの特徴といっていいのですか。

そのとおりです。
そしてデザイン、素材、パターンの三つがバランスの取れた服作りを目指しています。

◎STEM DESIGNのもうひとつの特徴は自転車を意識した服作りということになると思いますが、栃原さんの自転車との関わり方を教えていただけますか。

新し物好きな性格で物や工業製品のデザインには常に関心を持っています。
’90年代のマウンテンバイクブームに飛びついて、当時のキャノンデールCAAD2を購入、見た目の綺麗さを重視したカスタムにハマリ、一つ一つのパーツの機能や曲線美を
理解していくうちにミニべロ/クロモリのロードバイクと広く手を出すようになりました。
特に真丸いリムとドロップハンドルの美しさ、綺麗に加工された昔のハブには飽きのこない完成されたデザインの一つである事は間違いないと思います。

◎これからSTEMデザインではどんなスタイルを提案していかれたいか教えていただけますか。

クラシカルな雰囲気を保ちつつ、ジャケットライドとスポーツライドを2本柱に提唱していくブランドを目指します。

◎どうもありがとうございました。


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ShapeL2010年夏物公開展示会 4月12日~15日の開催となりました
諸事情によりShapeLの公開展示会、2010年夏物分の開催が今週から来週に変更になりました。WEBページも来週公開です。
準備期間ができた分より練りこんだ展示会にしたいと思います。

SOLID CONNECTION木村さんインタビュー

今週は先週ご紹介したブランド SOLID
CONNECTION
ディレクターの木村シンイチさんにメールインタビューをしました。
先週のおさらいになりますが、木村さんはメッセンジャー会社Cyclexの代表であり、メッセンジャーバッグブランドRESISTANTも手がけられ、今回のSOLID
CONNECTIONは株)フェニックスのブランドであるINHABITANTのサイクルラインとして今年スタートしたばかりとなっています。

◎CYCLEXは、おそらく今やられているいろんなプロジェクトの出発点となったのでは ないかと思いますが、いつ頃どのような想いで始められたのですか。

木村:サイクレックスははメッセンジャーサービスの会社。まず、これが軸になってる。
だけど、開業の時点で「自転車でどこまで出来るか?」を追求しようと思ってまし た。
社名の意味は、サイクル+エクスプレスの略でサイクレックスなんだけど、サイクル +エクストラやサイクル+エキスパートっていう意味も含んでいる。

開業は2001年だけど、会社を作りたいと思ったのはその3年前くらいから。
会社っていうよりは「特攻野朗Aチーム」とか、「俺たちは天使だ!」の麻生探偵事 務所みたいな感じをイメージして、少人数だけど個性的な奴等が集まっている最強
チームみたいなのを理想として始めました。
その時たまたま自分がメッセンジャーだったからメッセンジャーの会社を作ったけ ど、もしラーメン屋でバイトをしていたら、最強のラーメン屋を目指していたかもし
れないし、夢中になれる事で、極めたくなるような仕事ならなんでも良かったのかも しれない・・・・だから、そんなに明確なビジョンを持っていたか?と言われたら全
然無かったと思う。
人生そのものが行き当たりバッタリの出たトコ勝負!みたいな感じなので・・・・。

でも、その時、確かに感じていた事は、メッセンジャーは世界の都市に必ず存在する モノなのに、東京は何故かバイク便ばっかで、だから東京でも交差点で信号待ちして
たらメッセンジャーが必ず居るくらい増えりゃ良いのにね。って。
それで、世界のメッセンジャーが東京を見て、「東京イイねぇ。」って言わせたいと は思ってましたね。

◎ RESISTANTは高い評価を得ているバッグブランドですが、木村さんの中ではメッセ ンジャーサービスからモノづくりまで自転車を軸とした都市型ライフスタイルに必要
とされるものをトータルに提供していかれるビジョンだったということなのでしょう か。

木村:メッセンジャーをやっていると、バッグなんか特に既存の製品だと全然ダメで、 「もっとここがこうなってくれたらイイのに、なんでソコんトコわかんないワ
ケ?」って思う事が多くて、作ってる人に会う機会があったら「ココをこうしてくれ!」と言いたい!と思ってい たんだけど、なかなか会えるモンでもないし、結局は市販品を改造する訳ですよ。
D.I.Yカスタムですね。基本的にモディファイするのが好きなので、自分が持つ物は 自分仕様にしたい。
子供の頃、棒切れ振り回して草とか刈って遊びませんでした?
その時ヤケに調子のイイ棒に巡り合った時の感動って言うんでしょうか・・・・あの 感じ、あの愛着感。アレを求めています。
都会で生きて行く上で、あの調子イイ棒切れがバッグに変っただけなんです。
「今日はドシャブリだけど、俺のバッグはバッチリ防水だからヘッチャラだ。」とい うハイパー感と言うのでしょうか、これさえあれば逞しく生きて行けるって感じのモ
ノが作りたいんです。

それから、良い仕事するには良い道具じゃないとダメだし、一人前になったら自分の ギャラで良い道具を揃えるってのは重要な事だと思います。
一日中雨なのにコンビニの500円カッパで凌いで、でもそれってムレムレのビジョビ ショになるからけっこうめげる。
500円のカッパは安いようだけど、一日で使い捨て・・・これって安いようで損して る。
そんなのに懲りて、本格的なレインウェアを買おうとして、でも予算が足りなくてゴ アテックスは買えなかったので、それっぽい通称シミテックスのカッパを買ったんだ
けど、全然ダメダメで、物凄く裏切られた感があった。やっぱり本物を買わないと結 局は損するんだなと・・・。
だからゴアテックスには憧れを通り越してコンプレックスに近い感覚を持ってまし た。
結局、メッセンジャーを始めてから、ゴアテックスのアウターを買うのに3年かかり ました。
あの感動は今でも忘れられません。

だから、自分が作るものは見た目だけそれっぽいのに内容が伴わないというモノは絶 対に作りたくない。
ちょっと高く感じるかもしれないけど、長い目で見れば賢い選択になる様な本物を目 指しています。

◎今年はいよいよSOLID CONNECTIONを立ち上げられましたが、どんなブランドにして いかれるのか教えていただけますか。

木村:まぁ、ブランドというか、inhabitantの中のラインなので、なんでも好き勝手にやれ ちゃう訳でもないので、明言は難しいですが・・・・。
もう気が付いていると思いますが、自分はあまりお洒落に興味は無いんです。
でも、ワークやミリタリーの機能性重視のモノはメチャクチャ惹かれます。
ファッションデザイナーってワケでもないんで、どちらかと言えばインダストリアル デザインに近いのでは無いでしょうか?
機能を突き詰めた結果、それが美につながる・・・・というのは理想ですが、あまり その先の美を意識しすぎると、結局は余計な意匠が介入して来ちゃうので、
作る時はなるべくカッコ付けようとは思わないで、機能的にこれはココに有るべきな のか?とか、常に機能を最優先で考えます。
ミーティングルームで決定したデザインでも、実際にフィールドテストしてみたら全 然ダメって事は多くあるので、サイクレックスのメッセンジャーにテストしてもらっ
てから煮詰めます。
例えばジップ一つとっても、数ミリ数度でやり直す事もあります。
サンプルを何度も作った物でも仕上がりが納得行かなければワンシーズン見送って熟 成させているアイテムもいくつかあるくらいです。
物凄くメンドクサイ事をやっているワケですが、こういうモノの作り方って、実は フェニックス社は得意ジャンルなんですよ。
オリンピックのスキー選手のウェア作ってる位ですから・・・。
アパレル的な物づくりの手法では無いですよね。
でも、そういうところが好きで自分はフェニックスさんと共同でやる!と決めたんで すよ。
自分の物づくりは、「まず、素材ありき」なので、素材は厳選します。
ここでもフェニックスって凄くて、「なんなの?これ?」っていう先端素材とかが普 通に出てきちゃう。
自分でブランド立ち上げて作るには手配出来ないような素材でクリエイション出来る のはホントに有難い。

今回のスクラッチジャケットなんてケブラー繊維混ぜてるのにストレッチが効いて防 風透湿の3レイヤーで溶着の止水ジップ、オマケに消臭効果があるなんていうジャ
ケットは、世界的にも無いと思います。
ただ、パッと見で凄そうというのはイヤなんで、一見普通だけど実は凄いんです。と いうさり気無さも重要視してます。
デビューの今季はアイテム数が少なすぎますが、10FWあたりからフルラインナップ になって、一気に3倍以上のアイテム数になるので、そこからがホントです。
今季はプロローグにしか過ぎません。

◎読者にメッセージがあればお願いします。

木村:自分が興味を持って熱中出来る事なら、 それがどんなクダラナイ事でも、 とことんやればイイと思う。
やんなきゃ分かんないし。
とことんやれば、どんなアホでも一人前になれる。

こんな感じっす。

◎どうもありがとうございました。
(写真のモデルは木村さんではありません。)

新ブランドSOLID CONNECTIONをご紹介

今週はこの春からスタートしたブランドSOLID
CONNECTION
をご紹介します。SOLID CONNECTIONは、今年設立10周年を迎えるブランド、INHABITANTのサイクルウエアラインとして立ち上げられたもので、制作全般のディレクションをするのは、六本木のメッセンジャー会社Cyclexの代表である木村シンイチさんです。
木村さんはメッセンジャー会社Cyclexを成功させた後、メッセンジャーバッグのブランドであるRESISTANTを立ち上げられ今や生産が注文に追いつかない程の盛況ぶりとなっています。
そして2010年を迎えて本格的なアパレルラインを始めるにあたって、実績豊富なINHABITANTとタッグを組まれました。
今回のラインは全5型オールブラックのシンプルな構成になっており、どれも自転車に乗るということを極めた人ならではのデザイン性と機能性にあふれたものばかりとなっています。
ということで SOLID CONNECTIONのスタイルフォトをピックアップしましたのでご覧ください。各画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。
写真の中のハーフパンツおよびメッセンジャーバッグは後日入荷予定です。

     

 

       

輪行通勤日記3

輪行通勤日記では、折りたたみ自転車ブロンプトンで毎日輪行で通勤する中で気づいたことを書いています。

先週はミニベロ専門店として全国的に有名なサイクルハウスしぶやさんに遂に行ってきました。目的はブロンプトンにリアキャリアを取り付けて4輪で転がせるようにすることです。

ブロンプトンという自転車はもともと輪行しやすいように3つのコロがついているのですが、そのままだと全然転がせなくて純正のイージーホイールというものなどに交換して転がせるようになるのですが、なにせ3輪なので不安定でコツがいってスムーズに転がすには力もいります。買う前はたたんで転がせる自転車というのが魅力だったわけですが、いざ使ってみるとそういう事態に直面して遂には渋谷駅でエスカレーターに乗せたときに角をフェンダーにぶつけちゃって車輪が全くまわらなくなり、この際リアフェンダーを交換して4輪で転がすようにしようと決心しました。

しぶやさんは、前評判どおり店の中すべてがミニベロとその周辺グッズで埋め尽くされたショップで、ダホン、BD-1、ブロンプトン、タルタルーガ、バイクフライデーなど名だたるブランドのものは全て並んでました。そして何より満足だったのはスタッフの方が知識経験豊富で、今まで解決できなかった疑問や故障などは全て答えが出ちゃったことでした。やはり専門店は違うという感じです。

行った作業はまずはNITTOからでているリアキャリアを取り付けてもらった事と、コロをブロンプトン純正のものより大きくて太いローラーブレードの物にしてもらったこと。これで畳んで転がすときのベースががっしりと固まりました。

写真

4輪だと転がりが安定して力もいらず快適です。電車の中で転がり過ぎないように足で押さえるようになりました。ただお店のスタッフの方は3輪派だといっていて、理由はキャリアなしのほうが軽いし、コツさえ覚えれば転がしやすいということだったので、好みの分かれるところのようです。そして自分のブロ号の痛め方は衝撃によるものが大きいという診断だったので、もっと丁寧に転がしたほうがいいと反省しました。駅だと点字ブロックがいたるところにひいてあってあの上をころがすと衝撃が大きかったりして要注意箇所が何箇所もあるのです。

そしてしぶやさんにいきたかったもうひとつの理由は、リアテールランプの位置替えです。こんな感じです。

写真2


NITTOのキャリアはテールランプをつける穴が無いので素人には これはハードルが高いのです。ノーマルのままだとテールランプはサドルの側についているので見栄えが違います。この位置替えをやってくれるお店はしぶやさん以外ないのではないかと思います。

今回は自分の場合フェンダーどころかリアブレーキまでエスカレーターの角にぶつけて傷めてしまいブレーキ、フェンダー交換、テールランプ、コロと2時間近く作業がかかってしまったのですが、それで工賃3150円は安いと思いました。

輪行を始めて4ヶ月目。

ブロンプトンは最初からたたんで転がせる仕様になってるのが魅力で購入したのですが、やってみると転がすのにもそれなりにしっかりした足元固めがあったほうが全然らくだということがわかったのと、がんがん転がせばいいのではなくて大事に転がさないと傷んじゃうからもったいないということを身にしみて感じてる今日この頃です。

バイシクルマガジンVol.14発売中です

バイシクルマガジンの最新号Vol.14が入荷しています。

今回の特集は「ロードバイク」
といっても、ロードバイクをスタイルとして紹介しているのが、バイシクルマガジンらしいです。
たとえばどんなファッションの人がどんなロードバイクに乗ってるとか、どこをカスタムしてるとか、ベルリンや北海道をロードバイクで旅した日記とか、などなど。
いわゆる製品紹介じゃなくて、乗ってる人の遊び方が観察できて楽しめるというゆるさが「らしさ」になっています。

お店ではギャルの表紙に惹かれて立ち読みする方が多いですけど(笑)、中身も是非是非。。。

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