国内最大の大会であるUTMFの開催判断を17日に控え、彩の国や王滝はあっというまに締め切り、ハセツネ30kや青梅高水は開催などトレイルランニングのシーンはウルトラトレイルをコアとして熱が高まっています。
ランナーはギアの仕込みに余念がないと思いますが、今週はOnから久々のトレイルの新モデル、CloudUltraを入荷しました。
雑誌RUN+TRAIL最新号でもUTMFにもっとも適したモデルの一つに挙げられた実力派の素顔を今回は掘り下げて見たいと思います。
オーバービュー
OnのトレランシューズはオールラウンダーのCloudVenture、急峻な登りや下りの攻略に特化したCloudVenture Peakがラインナップされており、今回のCloudUltraは長距離、ウルトラトレイルに対応したモデル。
これでOnとしてトレイルランニングのコースを一通りカバーするレンジが出来上がったことになります。
機能でもデザインにおいてもCloudTecといわれる中空になったクッションパーツが2重に配置された厚底が迫力のある特徴。
ドロップは8mm。
重量はUS8.5で295gと厚底としては比較的軽めなのは扱いやすいところです。
ダブルクッション
クッションパーツであるCloudTecはヘリオンという軽量で反発性の高いオリジナル素材を使用。
これを2層構造にすることで衝撃吸収性を高めたことがCoudUltraのコアテクノロジーです。
定番的な人気を誇るCloudVentureは、反発性重視のはき心地で多くのファンを獲得していますが、CoudUltraは衝撃吸収力の高いクッション性が感じられるはき心地。
より長距離を意識したセッティングで足の疲労を和らげ、下りの路面の突き上げからも足裏をガードしてくれます。
フリップリリース
アッパーはサンドイッチ構造の2層メッシュになっており耐久性と通気性に優れた仕様。
特に内側の層が靴下構造になっていて、足を入れるときはタイトなのですが入れてしまえば締まりが良く砂利の侵入を防いでくれグッド。フィット感があるため足の指のしめつけなどもきつすぎす快適です。
CoudUltraの特徴的な機能がシューレースにつけられたフリップリリース。
ランが長時間に及び足がむくんでサイズ感がきつくなったときに、片手でこのフリップリリースを反転させると締め付けを緩められるというもの。
これは紐を結びなおしたりする手間が省け、疲労を和らげてくれるので、あると嬉しいランナー目線のアイデアだと思いました。
アウトソール
アウトソールは細かなスタッズを多く備えたパーツを採用。
UTMFなど岩肌もある路面では食いつきがよくなり、力を逃さず地面に伝えてくれます。
まとめ
私個人としてはトレイルシューズはALTRAを多く履いていたのでCloudVentureはハードで履きこなせなかったのですが、CoudUltraならいける感じで買いました。
今年は後半のレースで100k完走を目標としており、コースは林道やロード率が高くなることや、スピードより疲れにくく長く走れる安定性を必要としているので総合的に強い味方になってくれると期待しています。
興味を持たれた方は是非店頭で試着して見てください。