プレートがランを弾ませる Endorphin

代官山周辺では桜も満開に近づきつつあり、寒暖差はありつつも気温が上がってきたのでとてもランニングしやすい季節となってきました。
来るべき大会の再開に向けて走力を向上しておきたい所ですが、日常のジョグに加えるべきはスピード練習ですね。
そこで今週発売になったのはEndorphin ProとSpeed。
サッカニー初の厚底ランニングシューズです。
スピ練をこなしやすくするための強力なモデルになりますので、
幾つかの項目にわけてそれぞれの特徴を見ていきたいと思います。

デザイン


黒ベースに蛍光色というド派手なカラーリングはカラーは今回限りの限定色であるフューチャーブラック。
Endorphinシリーズ自体昨夏から始まってまだ3回目の発売ですが、全て限定カラーで広告を全く打たないまま完売が続いているので知る人ぞ知るという存在になっており、まだ人とかぶりにくいのは良いですね。
左端がProで真ん中と右がSpeed。シューレースの色が異なるのとサイドのラインにProは斜線が入っています。

プレート


Endorphinの企画のキモはミッドソールに入ったプレート。
Proは軽量かつ耐久性に優れるカーボンプレートをフルレングスでミッドソールの間に搭載。
横から見るとつま先にかけてS字型にソールが屈曲していて、ここが着地時の衝撃を推進力へと変換しやすくしているのがエンドルフィンならではのテクノロジー。
実際走ってみると確かにこの前足部分の反発が分かりやすく、楽しいインパクトがありました。

Speedは半硬式のナイロンプレートを搭載しており、走行感としては跳ね感というより沈み込まずふわふわせず地面からの反発力を得られます。
柔軟性に優れるためより足への負担も軽く、走力や筋力がさほど強くないランナーでも走りやすい設定です。

アッパー


Proは徹底した軽量化、強度の高いランによる熱を逃がすためアッパーには単層のメッシュを使用。画像で見ても透け感が分かります。

Speedはより安定性を重視して多層のメッシュを使用。かかとも強化されているのでがっちしりたホールドを得ることが出来ます。

着用感


Endorphinシリーズのサイズ感はニュートラルで狭くなく広くもなく。つま先が尖っているわけではないので多くの方が現在使用されているものと同じサイズ指定で問題ないと思われます。
プレートの硬度が異なるためProよりSpeedの方が少しだけゆったりした着用感になります。
両モデルともナイキのプレートモデルと比較した場合かかとのホールド感が明らかに優れて安定性が高いのがEndorphinシリーズの特徴。
ドロップも8mmと極端ではないので、フォアフットでなくても履きやすいのも嬉しい点です。

用途


Proはいわゆる勝負靴、レースシューズであり、Speedはそのためのスピード練習用シューズというのが分かりやすい区分けにはなります。
しかしながらEndorphinの特徴は人を選ばない履きやすさにありますので、走行感の違いは各自のスタイルに合わせて選べばよいと思います。

まとめ

走力の向上には欠かせないスピード練習をより走りやすくするために、2種類のプレートを提案したEndorphinシリーズ。
カーボンは前足部の跳ね感がファンタスティック。
ナイロンは軽い負担で地面から推進力を得やすい安定感が魅力。
いずれも追い込むことがクセになりそうな快感を用意してくれる懐の深いパートナー。
オーバートレーニングこそ気をつけたくなるシリーズです。

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