カテゴリー別アーカイブ: 自転車

CCP佐藤さん、2008年の展望を語る

今週はCCPのデザイナー佐藤さんにこれからのビジョンについてお話をうかがいました。 

 

◎2007年を振り返ってみてどうでしたか。すでに一年前には自転車的なものづくりの方向性がはっきりしていたから、すごく新しい世界に行ってしまったようにも見えるんだけど。

佐藤:そうですね、例えて言うならパーティのシーンが始まってきた時の雰囲気に似てますよ。方向性を決めて扉を開けるとどんどんつながっていけるというか、で、それが楽しいからまた扉を開けていくじゃないですか。それで新しい店ができたり、知り合いが増えたりとかしていって。でもパーティのシーンほどコアな感じじゃないですね。もっと緩やかな感じ。で、やっぱり元気なんですよね、そこにいる人達が。

◎今もパーティのサポートをしているんですか。

佐藤:そうですね。当時からのパーティのいい雰囲気を大事にして表現しているという意味でスペースギャザリングを毎年設営からサポートしていますし、グローバルチレッジではマザーの中でチルアウトビレッジというエリアをプロデュースするというポジションでサポートしているし、全社的には渚をサポートしています。あとプリミティブ。

◎なるほど、ということはいまだにパーティのシーンをフルにサポートしているといっても過言ではないんですね。それプラス自転車のシーンという事になると、もっと元気になってるってことですよね。

佐藤:そうです。イベントで言うと手伝ってるのはパーティのシーンのほうが多いです。
だから僕達自身はあまり変わってないと思いますよ。
ものづくりも自転車系といって作ってはいるけれど、僕達も以前はバイクにも乗ってクラブにもいけて見たいな服をつくっていて、その移動手段が自転車になったというだけなんです。それも昔は車だったのに車だと動きにくいということになり、バイクも飲酒の問題とか駐禁の問題とかがあって端に追いやられていって今は自転車というなので自然な流れじゃないかと。(笑)
だから自転車は都市生活における進化した移動手段ということになるのだと思います。

◎なるほどですね。

佐藤:で、自転車ということになって何が変わったかというと、服のつくりはそんなに変わってなくて、少し軽くなってたりとか、7分丈のパンツをつくるようになったということと、後は若干後ろ丈が長いものが多くなったくらいじゃないかな。

◎今後はCCPとしてはどんな方向に向かっていくのですか。

佐藤:自転車から広がるアウトドアライフみたいなものを目標にしてるんですよ。パーティ系は僕達としてはアウトドアとしてみてるので、まず自転車をキーワードにしながらもう少しアウトドアに広げていきたいというのが今後の長期的な目標ですね。

◎そうなると自転車もパーティも含まれるもっと時代が進化したアウトドアライフというイメージになりますね。

佐藤:そうです。僕達はファッションのちょっと隣にいたブランドだと思うので、普通の大手のセレクトショップではこの機能がどうのといっても理解されにくいんです。だからこれから目指す方向はファッション性もあってちょっとアンダーグラウンドなにおいもありつつ、自転車からアウトドアへ、、、みたいな感じ。だからこれからは生地開発の必要性も感じてます。

◎見えてきますね。

佐藤:アウトドアがそのままアウトドアかというとそうではなくて、都会での生活がサバイバルになってきているのでその必要性に対応するという意味なので全くの山ウエアなのではなくて、CCPらしい切り口をもちながらアウトドアでも使えるという服になります。

◎すごく良くわかりました。もう今日のお話はこれで充分になっちゃいましたね(笑)。

佐藤:あと、僕達は出張の旅に出かけるのでそのたびに思うんですけど、どんな大都市でも東京より自然が近くて、どこいったって海や山まで車で1時間も走ればいけるじゃないですか。だからパーティや自転車だけ見ていてはそんな楽しい環境で遊ぶのには対応できないんじゃないかなと思うからアウトドアなんです。
というのも、もうみんなそういう遊びをするキャリアがあると思うから。。。それはパーティシーンができてもう何年も経ってるわけだから、例えば山に行ってゆっくりするというのも、アウトドアのほうから行ったんじゃなくて、パーティがあって山に行くようになって楽しくなって今山遊びしているという流れになってるという感じじゃないですか。

◎ふむふむ、全くその通りだと思いますよ。確かに僕達は正面からはアウトドアに入ることはなかったんですよね。野外パーティに行って山の楽しさを知り、それをエンジョイするウエアを求めた。。。
じゃ、そんな未来から今を振り返るとパーティの10年というのも第1章に過ぎなかったということになっちゃいそうですね。

佐藤:ほんとそうですね。

            

            

               

               

            

            

            
            

             

               

◎ところで今手伝っている自転車のイベントというとどんなものがあるんですか。
                   
佐藤: 東京バイクミートアップというのがあって、それは東京タワー下とかに集まってただみんなで走るだけなんですけど、最後のゴール地点でCCPが豚汁を配るというのをやりました。(笑)

◎面白ーい。でもさすがですね。そうやって縁の下の力持ち的な部分で下支えをするというのはあったかくて大人の関わり方ですね。すばらしいと思います。そのオーガナイズをしてるのはどんな人たちなんですか。

佐藤:COGというフリーペーパーをやっている森田洋平君という人がやっています。シングルからフィクスドに焦点をあてたフリーペーパーで大人気みたいですよ。このイベントは20~30分走って休憩、談笑した後また走ってというふうに2~3箇所中継してゴールといった感じでただ走るだけなんですけど、自転車ってソロな気分を味わうにもいいんだけどみんなで走るのもまた楽しいんですよ。このイベントはコネクテッドに来てくださっているお客様たちにもばっちりお勧めできます。

◎あ、そうですか。参加したいな。

佐藤:次は3月2日だそうです。今度は横浜を走るということなので輪行することにもなると思います。

◎リンコウ???

佐藤:自転車を分解してバッグなんかにいれて持っていくのを輪行といいます。電車や車で輪行して、初めての街を自転車で走るというのも楽しいものなのでこれからは輪行の楽しさも伝えていきたいと思ってます。

fashion + bicycle = nari/furi インタビュー

今週は新ブランド、nari/furiをご紹介させていただきます。
nari/furiのコンセプトは単純明快 fashion + bicycle = nari/furi  
どのアイテムも機能性を備えながらデザイン性も高いというものづくりをしているブランドです。
ありそうでなかったんだよな、こんなの、、、と見るものを唸らせるものづくりの秘密を小林さんと市村さんのお二人にうかがいました。
          
            

             

               

             

            

            

◎ブランドがスタートしたのはいつ頃なんですか。
             
小林:第一回の商品を出荷したのは先月です。
             
◎えっ!? じゃ、後から振り返ればまさにスタートを切ったところという歴史的タイミングに立ち会っているということになりますね(笑)。
最初の商品は何だったんですか。
             
小林:メッセンジャーバッグとバックパックになります。メッセンジャーバッグはもう完売してしまったので、次は3月下旬にあがってきます。
             
◎nari/furiってブランド名が面白いですよね。どんな意味あいなのですか。
             
小林:nari/furiのnariが身なりということで洋服を表していて、furiはふるまいということで僕らとしては自転車という意味づけをしてブランドの核としようかなと。
あと名前に横文字を使いたくなかったんです。いつの日か僕達の服が海外で売られることになった時には向こうに行って話をして会社名を聞かれる事になるので、その時には日本語にこだわりたいなと思った。
             
◎自転車がピンと来たのはいつ頃だったんですか。
             
小林:2年くらい前か、当時働いていた会社の社長にマウンテンバイクを無理やり渡されて通勤せいということになって、乗り始めたら楽しくなったんです。で、割と早く漕げたんですよ。
でも、ちょうどその頃に道でピストに抜かれて、、、ちょっといらっときたので早速ピストを買いにいったんです。そしたらはまってしまって。。。
             
市村:僕はママチャリよりちょっと高めの自転車を買っていたんですけど、乗った瞬間に「あっ、自転車ってこんなに早い乗り物だったんだ」と価値観が変わったんです。で、自転車が面白くなり始めた頃に小林と出会っていろいろ教えてもらって一緒に乗り出しました。
             
◎お二人ともピストとマウンテンバイクを所有して乗り分けてるんですか。
             
小林:そうです。その日の感じにあわせて。。。
             
              ◎じゃ、まるで服を着替えるような感じで自転車を乗り分けてるんですね。
             
小林:まさにそんな感じです。
             
◎パーツとかも変えてるんでしょ。
             
小林:変えてますね。ほとんど原型ないですね。
でも僕らとしては、あるパーツがすごいんだといわれても見た目で判断してるんでかっこいいか悪いかしかないんですよ(笑)。
こんなこといったら本格的な自転車乗りの人には快く思われないかもしれないですけど(笑)。
             
◎いえいえ、僕も実は賛成なんですよ、、、なんて本音打ち明け会みたいなモードに入ってますけど(笑)。
              じゃ各パーツもルックスで選んで、自転車一台としてトータルにかっこよくカスタマイズというかコーディネートしてる感じなんですね。
でもその感覚ってきっと服作りにも共通して発揮されてますよね。
僕がnari/furiの商品をみて新鮮に感じた感覚にも一致しますもの。。。
             
ということでどんなブランドなのかスタイルフォトをご提供いただきました。
今週アップのもの以外は3月下旬からの入荷になります。もし気になるものがありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
クリックすると拡大画像が御覧いただけます。
         

            

             

               

               

               

             

             

               

               

               

             

            

            

◎ところでnari/furiの中でのお二人の役割分担はどうなってるんですか。軽く自己紹介的に教えてください。
             
小林:僕は、以前はアパレルの会社で生産管理と営業をやっていました。nari/furiではやりたいことをいろいろ言っていて、その中でできそうなことを選ぶのが市村です(笑)。
             
市村:僕もずっとアパレルだったんですけど、アウトドアでギアのほうの企画とか、お店とかバイイングとかが長かったんです。なので小林がつくりたいというアイディアに対してお客様に適応できるのかどうかとか機能面を検証しながら現実化しています。
             
◎ nari/furiとしてはこんなものをつくっていきたいというのがあれば教えていただけますか。
             
小林:アイテムとしてはジャケットとパンツとバッグを柱にしたいと思ってます。
カタチ的には今後も勉強しながらデザインというよりはつくり的なところをもっともっとこだわりたいなと思います。
ファッションと本格的なギア的なものって相反する部分もあると思うんですけど、自転車をベースにしてデザインが入ったアウトドアのギア的なつくりのもの、、、みたいな(笑)。
僕もそれがどうなのかまだわからないんです。
             
◎なるほど、確かにありそうで今までにないレンジですね。
             
小林:アウトドアのものって全般にデザインは狙ってもいないと思いますけど、クオリティはものすごく高いというもののわけじゃないですか。 あのつくりでもうちょっとおしゃれなものとか、笑っちゃうようなものとかできないか、、、みたいな。
             
 
◎そこって自転車関連ではではまだ見てない領域だと思うので、 大いに期待したいですね。僕も見てみたいです。   
             
      

            

            

               

             

            

            
            

             

ところでnari/furiで展開しているアイテムとして新日本軍手もありますが、どこから見つけてこられたんですか。
                  
小林:作業着屋さんですね。作業着屋が好きなんですよ。で面白いなと思って電話したんです。
グラフィックデザイナーさんが社長で。まじめにやられてるんで、グッドデザイン賞を取ってるし、海外での評価もすごい高いんです。で、洋服屋さんや自転車屋さんに卸したいということで、代理店をやらせていただいて今回ブランドしてのオリジナルの軍手も作りました。
                  
市村: 僕達もあれを面白いなと思った一人なんで同じような人が広がればいいなとということで手伝っています。
               

ALL GROWN UP流ピストの楽しみ方

今週は自転車をテーマにした新作を発表したALL GROWN UPのデザイナーの森靖隆さんにお話をうかがいました。森さんがここの所ずっと熱中しているのがピスト。ピスト、フィクストバイク、フィクストギア、固定ギアなどいろいろな言葉がありますが全部同じです。私自身は乗ったことがないのですが、去年くらいからCCPさん、PEDAL.E.Dさん、TRACKSTARの代理店のダイスアンドダイスさんなど自転車好きの人が増えてきて、あと立花ハジメさんのウエブサイトなんかもみたりしてどんどん刺激されてる状態です。
そこで森さんにはピストの楽しみについていろいろ聞いてみました。
            

◎自転車に興味を持ったのはどんなきっかけだったのですか。

            森:僕は海外に行くときはスペクテイターのバックナンバーをもっていって読むことが多いのですが、たまたまあるとき京都でピストの大会が行われるとかいう記事をよんで、何だこの自転車??おもしろそうって思って帰国してすぐ調べて買いました。

◎そうですか。ちなみに最新号出ましたよ。でも、いきなりピストに乗ったんですか。

森:何も知らないところから乗りました。普通の自転車とはまったく別のところがありますね。ずっとこいでなければいけないですからね。
例えば普通にカーブを曲がる時にもひっかかって転んじゃったりとかね。で、You Tubeとかでいろいろ調べたらサンフランシスコとかのMASHというチームの映像をみてスキッドというテクニックを使って曲がる事を知ってそこから独学で練習しました。夜中に家の周りを一人で何度も転びながらぐるぐると回ったりして(笑)。
で、何とか乗れるようになった頃にピストがスケートボードのような感じでブームになり始めているらしいということを知った感じです。
あと、浅草とか月島にいる人たちですごい人達がいるらしいです。なんでも居酒屋風自転車屋があるとか。

            ◎あ、それパンチサイクルのことじゃないですか。CCPの皆さんもパンチサイクルで組んでもらってるらしいですよ。

森:あ、それそれ。いこうと思ってったんですけど、僕もともと浅草だったんでいくとおばあちゃんとか地元の友達とかにつかまっていまだにたどりつけてないんですよ(笑)。

◎森さんは群馬の自転車屋さんで組んでもらったんですって。

森:僕はネットでそのショップを見つけて、知識はなかったから毎日毎日初歩的なことから1時間ずつくらい電話したんですけど(笑)、親切にしてくれて最後は手紙まで書いてくれました。今は自分でメンテナンスしてるんですけど。

            

             

◎街ではピストに乗ってる人って見分けがつくんですか。

森:やっぱりわかりますね、乗り方で。あとわりと大人の人が多いような気がする。それと、お互いの自転車をみて会話が生まれたりとかありますね、「すごいですね。その自転車」みたいなところから。

◎そうなんだ。そんな感じって今までなかったんじゃないですか。街でふれあいが生まれるなんて。

森:おもしろいですよね。言葉にするとありきたりになっちゃうんですけど、新しいストリートカルチャーが生まれつつあるのかな、なんて思っちゃったりもするんですよね。

◎自転車そのものに凝れる部分が多いということなのかな。

森: 僕の直感的な感じではみんなカスタムするという楽しみがあるっぽいんですよ。ピストってタイヤとフレームとギアとチェーンみたいにすごく単純な構造でできてるので壊れても自分で直せるし、どんどんカスタムができるのでガンプラっぽいなと思います。
ちょうど僕達の先輩の世代で、30代くらいの人がニッコニコでやってる印象で。。
あと、トリッキーなことやってる人たちもいれば、スピードに乗ってトラフィックサーフィンしてる人たちもいる。

◎トラフィックサーフィン??

森:僕もTシャツでそんなイメージのものをやってるんですけど、道の波にのるという感覚で車がビュンビュン通ってる太い道をすごいこいでるとするじゃないですか、気持ちとかも超クリアにして。そうすると時速45kmとかで車と同じくらいのスピードで走ってる時があって、その時に道自体の流れに乗れてる感じがする瞬間があるんです。
道によって流れって違うじゃないですか、東京だと246号と環七と駒沢通りとで流れが違う、それを自転車でも感じられるときがあるというか。。。
気持ちいいですよ、脚はものすごくこいでるのでそのせいもあって宙に浮いてるような感じで。
いきなり信号が赤になったり、タクシーが出てきたりとかあるので常に前を向いてないといけないですけど、気分はすごくハイになってます。

   

 

 

TRACK STAR フロム ニューヨーク

今週は新入荷のブランドTRACK
STAR
をご紹介します。

TRACK STARはニューヨークのEldrige Streetという通りにあるフィックストバイク(固定ギアの自転車)の専門店。
そして自転車のみならず、自らを取り巻くシーンのさまざまなアイコンをプリントしたオリジナルのウエアを発表しています。
オープンも2004年のはじめ頃とニューヨークのシーンの中では最も古く、街のフィックストバイク愛好家のコミュニティ形成に大きな影響を及ぼした草分け的な存在です。
今回御紹介するのはその中のTシャツシリーズです。
そんなわけで今回は輸入代理店のダイスアンドダイスの吉田さんにメールインタビューをしました。

◎吉田さん、こんにちわ。
お客様への吉田さんの自己紹介としてご質問させていただきたいのですが、吉田さんはダイスアンドダイスのお店に立つ傍らで、福 岡で絶輪(Ze
Touring)
というチームを組まれているということなのですよね。
これはどんな活動をするチームなのですか。

吉田(以下Y):何をしなきゃ駄目とかは全然なく、ただfixed gearが好きな仲間で集まって公園で練習したり、パーツについて話したりしてますね。好きな事が同じなだけで、年齢も職業もバラバラですね。

◎先月はCCPの人たちがチームの練習に参加したとか。。。

Y:はい、CCPの方達もコネクテッドさん達とかもたまたまいろんな所でつながっていきますね..CCPさんともごくごく自然に博多で一緒に乗ってました。

◎ところで、TRACK STARは吉田さんが注力されて今回日本に入ってくることになったと聞いています。このブランドについてご説明いただけますか。

Y:TRACKSTARはBRAD,PATTY、メカニックのZACHの三人が中心となり、もうNYでも日本でもFIXED GEARに乗ってる方にははかなり有名なSHOPとなってきています。

◎…なんですってね。

Y:僕達ダイスアンドダイスは20年ぐらい前からNYのSTREETシーンを見てきていますが、やっと新しい世代で新しいスタイルをもった人達が出てきたなと思
いましたね。

◎なるほど、ダイスさんは創業以来20年にわたって海外の先鋭的なブランドをご紹介し続けていらっしゃいます。
Supremeを最初に紹介したのもダイスさんですし、Futuraは今では福岡でオンリーショップを展開するにまで育てています。
ダイスさんはそういう意味ではニューヨークのストリートカルチャーのウオッチャー的なポジションにいるわけじゃないですか。
そのダイスさんをして新たな世代の誕生とまで言わしめるものがこのTRACK STARに象徴されるようなフィクストバイクのシーンに感じられるということなんですね。

Y:はい、NYにも自転車屋さんはたくさんあるんですが、SHOPの雰囲気やSTAFF、もちろん売っている物も全てカッコいい数少ないSHOPの一つだと思いますよ。
彼らのウエアーは面白くてグラフィックなんか「NITTO」とか「Fausto COPPI」(ツール・ド・フランス総合2勝、ジロ・デ・イタリア総合5勝を達成した、イタリアで伝説の英雄として名高い名選手)とか自転車好きじゃないと絶対知らない様な物も使ってますが、自転車に乗ってなくても全然着れるデザインです。

◎フィクストバイクはいろいろな都市でムーブメントになっているとききますが、簡単に教えてもらえますか。

Y:メッセンジャーの方達は以前から乗っていたみたいですが、ここ一年ぐらいでメッセンジャーじゃない人達もどんどん広がっていますよ。アメリカや日本はもちろんのことヨーロッパも自転車文化のある所なのでこれからどんどん広がりそうですね。

◎吉田さんからお客様に向けて何かメッセージがあればお願いします。

NYの新しいムーブメントを感じて下さい!!

◎どうもありがとうございました。


TRACKSTAR商品ページ

 

CCPメッセンジャーバッグ発表

CCPから斬新でオリジナリティあふれるメッセンジャーバッグが受注生産のみという形で発表されました。これは本ウエブサイトあるいは店頭にて商品を御覧いただき、個々にオーダーを受けさせて頂くという商品です。
CCPの商品ページはこちらにございます。
まずこのバッグのポイントを簡単にご説明させていただきます。

・2つ折りのユニークな形で2泊3日くらいの旅の荷物位なら軽く入る大容量
・容量が増えても疲れにくく体にしっかり固定できる独自のストラップ
・防水仕様でビビッドなカラーリングのボディ
・ポケットのフラップの生地などを個別に発注できるカスタムオーダーでの生産
などなどCCPならではものづくりに対するこだわりのある仕上がりになっています。
そこで今週はこのバッグについてくわしくお伝えするためにCCPの久保さんと共同開発者YASUさんにお話をうかがいました。

コネクテッド:棟朝
CCP:久保宏太さん
83:YASUさん

◎まずこのバッグ、いよいよ今週から受注開始ということでついに秘密のベールを脱ぐことになるわけですが、、

久保(以下K)YASU(以下Y):いや~、どうなりますかね。ドキドキですね。ぬがなきゃよかったみたいなことになんなきゃいいですけどね(笑)。

◎このバッグはCCPさんとYASUさんのコラボレーションで開発ということですが、YASUさんに軽く自己紹介をしていただけますか。

Y:僕は普段洋服を作っていて、そちらのほうでは83と書いてヤスと名乗っています。
中学から服作りをしたくて専門学校を経て就職もしましたが、その後イタリアに行って服作りを勉強しました。帰国後はフリーランスで仕事をしていますが、一アーティストとしてはPRIMITIVEというパーティでTシャツを開催ごとに作ったりもしています。
去年そのPRIMITIVEでCCPの木島さんに何年かぶりにばったり出会って、、そこからですね。
いきなりバッグのデザインやってみない?って声かけていただいて。

◎えっ、そうなんですか。PRIMITIVEの方々にも去年このメールニュースの取材に応じていただいてんですよ。PRIMEというスペシャル版をやるということで。

K:まさにそのPRIMEで彼と出会ったんですよ。

◎そうなんですか。いろいろ話はつながって発展していくものなのですね。

K:そうですね。その後YASUさんとうちのデザイナーの佐藤が話しているのをみて、この2人が何かぶつかりながら作っていったら面白いだろうなと僕は見ていたんですけど。
僕達は自転車に乗るようになっていったのですが、乗ってるとバッグが必要なんですよ、今までのバッグではどうしても役不足で。

◎YASUさんも普段から自転車にはまってる感じなんですか。

Y:いや、そうでもないんですよ。マウンテンバイクに毛の生えたようなものには乗ってますが、僕はあえていうなら洋服作りが趣味みたいなものなんで。

◎あ、なるほど、じゃ、このバッグはあくまでものづくりにこだわるYASUさんと、実際に自転車に日常的に乗ってる側から感じた新たなバッグの必然性を感じたCCPサイドという2つの目線が交錯すると頃から生まれた企画ということになるわけですね。

◎それじゃ、今回のバッグのこだわりどころについてそれぞれの立場から語ってもらえますか。

Y:僕のこだわりというとあるアングルがあるんですけど(写真上)。このアングルから見ると犬がお座りしてるみたいでかわいいみたいな(笑)。僕は形マニアなんですよ(爆笑)。フォルム好きなもので。。
あとはスタッフサイドの要望にこたえたかたちで、CCPの皆さんはよく銭湯にいくんですよ。で、銭湯用のポケットがほしいということで、外側にぬれたタオルを入れても中が濡れないというポケットを作りました(笑)。
そして本体が2つ折りになってるので中のファスナーをあけてTシャツなんかを入れて折ると、しわにならずに運べたりとか。
佐藤さんが言ってたんですけど、メッセンジャーバッグをしょってる姿って、大体後ろから写真をとられることが多いので後姿にはこだわりたいと。。
そうするとかっこいいなと思った写真はみんなバッグが(物が詰まって)すごい分厚いんですよ。
ですので後ろの厚みが出やすいような形にしたかった。

◎宏太さんはどうでしたか。

K:僕は自転車乗りはじめておもったんですけど、自転車買うとバッグがほしくなるというのは初期衝動じゃないかと。
で、自転車に乗るときは体が揺れてもバッグが脇に落ちてこない、ものが入ってる時にその重さをなるべく体で感じられないようなしょい方ができるというのがポイントだったりするんです。
そうすると日本で手に入るメッセンジャーバッグというと種類が限られてるんです。でもなるべく人と同じものを持ちたくない、自分だけのものがほしい、ピストがそうであるように。。。そんなことをYASUさんにお願いしました。
で、まずは形がユニークだと思うんですけど、他にはストラップベルトの部分を試作を重ねて、ものが多く入っていても姿勢的にとても楽なポジションがとれるようになったと思います。
そして自転車に乗ってると工具をよく持ち歩くことになるんですけど、油汚れがでたりするので他のものと別にしたい。なので僕は外側のポケットに六角レンチと携帯用の空気入れとパンクした時に修理する道具などを入れています。
僕は(サンプルを)自分で使っているので、使っていくとわかる勝手のよさはこれからもっと伝えていきたいです。

◎あ、もう使ってるんですね。

K:はい、僕は自転車に乗って服を売る立場なので、今までは服と書類とで2つバッグが必要だったのですが、このバッグなら1つで済みます。そしてワンタッチでストラップを緩めてバッグをフロントに持ってこれて中のものを取りだせる使い勝手のよさがある。
あとは余談ですけど、12インチのレコードを入れても20枚くらいは入っちゃうというのもうれしい点ですね。

◎なるほど、12インチのような重いものを入れても重く感じないとか。

K:そうですね。自分はメッセンジャーというわけじゃないという主張もしたいので、自由に捕らえていただいてかまわないCCPならではのものができたんじゃないかと思います。

◎なるほど、じゃこのバッグは自転車に乗らない人にとっても、機能的でデザイン性の高いバッグだと捕らえていいということなんですね。

 

◎ところで今回はカスタムオーダーということですが、その点について教えていただけますか。

K:しょった時に表に出ている要素として、フラップが二つとアウトポケットがひとつあるんですけど、その生地を3種類選んであるのでお好きな組み合わせを選んでいただいて発注できます。フラップは縁取りがしてあるので生地と縁取りの組合せはサンプルと同じとなります。
ただ最初からできあがったものを買うのとは違った感覚を味わえると思います。

◎じゃ、今回の企画はお客様からの発注がYASUさんの元に伝わった後から仕上げていく完全ハンドメイドなのですね。

Y:そうですね。全てにおいて完全ハンドメイドですね。ですのでご発注からお届けまでは約1ヶ月の期間を見ていただくことになります。

◎なるほどですね。じゃ、基本的には写真で御覧いただいたとおりではありますが、細部にいたるまでまったく一緒というのはないと思ったほうがいいわけですよね、逆に。
お客さま一人一人がCCPさんを通してYASUさんとコラボしてるのに近いみたいな。。。

Y:僕がそうしたいというのはないんですけど、そこでお互いのオリジナリティというものがいれられるんだとしたら、自分だけのって思えることってすごくいい事じゃないかと思います。

◎それは楽しみですね。どうもありがとうございました。

ということで本日より店頭でサンプルを御覧いただくことができます。可能な方はぜひ一度お店で使い勝手をお試しくださいませ。また、不明な点があればどうぞお気軽にお問い合わせください。

PEDAL E.D.インタビュー2

今週は先週の入荷分からスタートした新ブランドPEdAL.E.D.(ペダル アー ディー)のデザイナーである鈴木秀人さんにお話をうかがう2週目です。(先週分はコチラ)
「PEdAL.E.D.は自転車と一緒の時間を楽しむ」をテーマにハイテクではなく、あえてローテク素材のヘンプコットンや綿麻、またはユーズドのリメイクなどを使用したナチュラルサイクルライフを満喫するためのウエアです。

― 先週はDCブランドでご活躍された時代からご自身のブランドをはじめられるまでのお話をおうかがいしたのですが、ご自身での服作りにいたっての距離感というか想いの違いのようなものをお聞きしたいのですが。

「再び服作りを始めたときは、まずCIRCULATIONというブランドで始めたんですが、ストリートファッションの時代だったんですよ。
で、僕の中ではストリートファッションというと理解しきれない部分があったんで、若い人と組んで、あっそういうことなんだ、などと試行錯誤していたんです。
で、その頃のものはストリートファッションだったんですが、等身大の僕自身とは次第にかけ離れていったんです。
で何年かたった頃には、何だか俺は完全に違うものが欲しくなってきちゃったぞって(笑)。」

― はっきりしちゃったんですね(笑)。

「まてよと。なんだか全然リアルクローズな部分じゃなくなってるんじゃねーの、みたいな。
で、リセットするには5年目だしいい機会じゃないなかなと思って、何がほしいんだろう、何が着たいんだろう、俺はどういう生活をしてるんだろう。というところから始めてたら、まず自転車乗り始めてた。
でも自転車乗っていて着たい服を捜しにいってもパタゴニアとかじゃないだろう。。。」

「僕は別荘を建てたりしてたので木とか自然とか好きなんですよ。なので鉄筋の家を建てるんじゃなくて、木を使うような感覚で自然の素材を使って機能のある服を作ったら俺は着る、
じゃ自転車乗ってる人なら着るだろうと。。。
でもそういう目線でパタゴニア行ったりしてもそういう商品てないんですよ。オーガニックな素材でサイクルジャージとかあるのかなと思ったらないんです。
かといってシマノとかの自転車メーカーが出すとは思えないし。
だったら自転車のってる人で着るものに困ってる人いるんじゃないかなと思い、自分のライフスタイルにも合致してるということでこれは絶対リアルクローズになると思った。」

― 鋭いですね。ストーンときたんですね。

「あとはリメイクとか好きなので、軍モノをリメイクしてストリートウエアにしてるところは多いけれど、軍モノをリメイクしてサイクルウエアにしてるところは見たことないなと思って、もしそういうものがあったら僕は着るなと思いました。
ということで軍ものリメイクと綿麻などローテク素材を使ってサイクルウエアにしたものをPEdAL.E.D.としようと。」

― 本当にじっくり練りあげてこられたんですね。

「いやいや練りましたね(笑)。自転車に乗ってる間が一番ヒントが出ますかね。やっぱり乗ってる時に着る物が想像がつくし、乗ってる時にこの季節はこの素材があったらいいなとか。そういう意味では生活の中に自転車が必ず入ってるんでリアルですね。」

― 自転車に乗り始めたきっかけというのは、トータス松本さんとか影響があったんですか。

「さすがに年なんで体を鍛えなくちゃいけないんじゃいかとか、かといってスポーツジムに行ったりする自分が想像ができないんで(笑)、トータスにご飯食べながら相談したら、
「俺もそうなんよ。この前体動かしたいって清志郎さんに相談したら自転車のれーっていわれて自転車こうてんや、だからお前も買えーっ!」
「なるほどね、自転車ね。自転車ってマウンテンバイクでしょ?」
「マウンテンバイクじゃだめだろ。ロードだよロード、ロードじゃなきゃ清志郎さん許さねえぞ(笑)。」

― 清志郎さんとかは自転車ルックになったのがホントに早かったですもんね。

「はやかったすね。でも清志郎さんの場合はサイクルスーツじゃないですか。
で、どうなのお前ああいうの着る?っていっても、着ないということになって、清志郎さんは清志郎さんの世界があるからいいじゃん、そこまで追っかけるのはやめようよって(笑)。」

― ま、そうですよね(笑)。

「僕は清志郎さんとはお話したことないんですけど、トータスは清志郎さんのこと崇拝してるんでそこからのエネルギーがこっちにも伝わってきちゃう(笑)。」

― すごい影響力ですね。カリスマというのはそういうものなんですね(笑)。でもいい影響を受けてますね。

「清志郎さんが入院したじゃないですか。で、その時もトータスがものすごい落ち込んでるんですよ。
で、大丈夫だから、絶対戻ってくるからって励まして、自分も清志郎さんの曲iPod に全部入れて行きかえり毎日聞いてたんですよ。それでようやく退院してもらったんで、あ、本当によかったなーって思ってね。」

PEDAL.E.D.商品ページ

PEdAL.E.D.インタビュー1

今週は、今回の入荷分からスタートした新ブランドPEdAL.E.D.(ペダル アー ディー)のデザイナーである鈴木秀人さんにお話をうかがいました。

PEdAL.E.D.は自転車と一緒の時間を楽しむ」をテーマにハイテクではなく、あえてローテク素材のヘンプコットンや綿麻、またはユーズドのリメイクなどを使用したナチュラルサイクルライフを満喫するためのウエアです。
このブランドは鈴木さんご自身の長い人生経験に基づいた洋服作りへのあくなき試行錯誤から生まれてきた、とても奥の深いものだという事がお話をうかがって伝わってきましたので、今週と来週の2週に渡ってのインタビューとさせていただきます。

― 鈴木さんが洋服に関わられたきっかけを教えていただけますか。

「小学生の時から家庭科が好きでしてね(笑)。ちくちくやるのが好きだったんですよ。あとお昼の時間にテレビでやる15分くらいのファッションショーの番組が好きだったりして。今思えばあの頃からだったのかなあとおぼろげながら思いますけど。」

― ありましたよね。ショーの番組。覚えてますよ。

「でもやはり小学の時からサッカーに夢中になって実業団のサッカーチームまで入りました。で、そこで4年間やった後になってこれからどうしようかなと先のことを考え始めたときに、親の勧めで貯金をしていたので「よし、これをもって東京へいっちゃえ!」と決心をして会社を辞めて専門学校に入りました。」

― ずいぶん思い切りましたね。

「はい、それで卒業したのでその頃からジュンコ・シマダの夜のアルバイトにいったんです。」

― えっ?夜のアルバイト??

「夜といっても学生なので4時ごろからでしたけど、あの頃のDCブームのアパレルは夜の12時までは夕方みたいなもので(笑)、3時くらいになるとそろそろ帰るかみたいな、そういう生活をしてました。でもそこにいくとお弁当も食べさせてもらえるし、本物のパターンもあるし、コレクションに出すような生地も見れるしということでそのまま試験を受けて入社しました。当時はDCブームで、200枚ものデザイン画が入社試験にへの応募としてあったそうなのですが、上位になると(シマダ)先生が自身で選ばれて、その中で最後の一枚に選ばれたんですよ。」

― おお!!すごいですね。

「そこからニットをやってカットソーをやって、その後布帛も見るようになった頃、経営もやらないかといわれてマーチャンダイザーに持っていかれました。そうなると数字が絡むようになったりもして、海外に生地を買い付けにいったりしてと結局14年もいたんです。」

― おつとめご苦労様さまでした。

PEDAL.E.D [ペダル]
「で、その後、会社が解散することになって、ちょっと疲れが出てもういいかなと思って洋服をやめちゃったんです。そうしたら、知り合いが別荘を建てる仕事を手伝わないかということになって、その仕事を3年やりました。そこでもいろいろな人に出会ったのですが、その中の一人がトータス松本でした。彼とはとても意気投合したのでゼロから作ってあげたいと思って、別荘地に半年泊り込んで作り上げました。そこから付き合いです。」

― ちなみに場所はどこだったんですか。

「清里です。で、喜んでもらったら一段落ついた気がしちゃって、木をいじっていたらなんだか糸をいじりたいなと思うようになって。。。やっぱり洋服やりたいなーと。」

― 戻ってこられる気になったんですね。

「はい。で、こつこつとお金をためて、企画から卸を始めたりしたんですけど、中目黒のビルの一階にガレージがあって水もないし電気もないんだけど、中だけいじらしてくださいと頼み込んでお店をはじめたんです。」

― それは何年くらい前のことですか。

「4年位前です。で、今はお店は別に移したんですけど。自分の生活の中で体を鍛えたいなと思っての取っ掛かりが自転車だったんです。それをトータスに相談したら、こんな服がええなあ、とか出てきたりして、サンプルを作っては試し作っては試しを繰り返して1年弱くらいかかってこれだなあというのが出来たので、この春からお店も改装してPEdAL.E.D.として立ち上げました。」

― 長い道のりでしたね。じゃ会社員をやられて仕事をされた時と、再びこの世界に戻られた時とでは味わいが違うものですかねえ。

「違いますね。まず自分がデザイナーをしたくて会社に入って最初はすごい楽しいですよね。でも14年勤めて最後の5年くらいは数字のことが絡んできちゃうと現実を見ちゃうじゃないですか。あー、なんか違うような気がするなあって(笑)。だからちょうどよかった気がしますね。」

ということでですね。来週は、鈴木さんがご自身で始められてからのものづくりの追求、PEdAL.E.D.とはどんなブランドなのかなどについておうかがいしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
今週はバッグや小物から入荷したPEdAL.E.D.ですが、いよいよ来週はウエアも入荷してきます。皆様どうぞお楽しみに。


PEDAL.E.D.商品ページ